リスティング広告の運用を考えるにあたって、まずは自社で運用するか、広告代理店(広告運用代行会社)へ運用の代行を依頼するかを決めなければなりません。
広告代理店へ代行を依頼する場合と自社で運用する場合と比較しつつ、代行を依頼する場合のメリットをご紹介いたします。
広告代理店に依頼できる内容について
リスティング広告の運用を広告代理店に外注する場合は、どこからどこまでを依頼するのか事前に把握しておく必要があります。
ここでは広告代理店に対して依頼できる内容について説明いたします。
依頼できる内容
リスティング広告の配信にあたり、どの検索エンジンで広告を配信するのかをまず決める必要があります。その次にアカウントの開設、アカウント構成、入稿などの作業が必要です。
広告が配信されてからも予算が足りているかの確認や、分析、キーワードや広告文の改善など行わなければならないことがたくさんあります。
広告代理店に任せる場合は、細かいところまで一連の作業を全て行ってくれるというメリットがあります。
広告代理店へ依頼をする場合、委託先の広告代理店にリスティング広告の構成からお願いすることもできますし、ある程度運用知識がある事業主様の場合だと、社内でうまく運用できない部分のみ依頼することも可能です。
リスティング広告の運用代行を依頼する場合は、打ち合わせを行いながらの作業になるので、ある程度リスティング広告の知識を持って打ち合わせを行うと進行がスムーズに進みます。
リスティング広告の知識がない状態で依頼をする場合、リスティング広告のプロが与件を確認した上で進行や提案、説明をしてくれるので安心して任せることができます。
広告代理店に任せる場合、自社で事前に目標(KPI)を明確にする
リスティング広告の出稿が初めての場合でも、広告代理店に依頼することでリスティング広告の運用をまるっと委託することが可能です。
しかし明確な目標(KPI)がなければ、予算や広告を打ち出した後の分析、改善案の提案をもらうことが難しくなります。
事前の打ち合わせでKPI(重要業績評価指標)をしっかりと固め、リスティング広告の運用代行を依頼する業者へ提示し、現実的な目標なのか双方で考えを固める必要があります。
また広告を打ち出した後は、常に広告代理店がクリック数やコンバージョン率をチェックしているわけではないので、着実に広告の成果を出したいのであれば自社での分析も重要です。
リスティング広告の自社運用・外部運用（委託）の選び方
リスティング広告を代行会社に依頼し外部運用(委託)すると、その分費用がかかります。
しかし自社運用だと委託分の費用はかかりませんが、細かい作業から予算、キーワードの選定、分析まで全て一貫して社内で行わなければなりません。
ここでは、リスティング広告を自社運用すべきなのか、外部運用(委託)すべきなのかの判断基準をご紹介します。
代行を依頼しなくても問題ない場合
代行を依頼するかどうか考える際、まず社内にリスティング広告に詳しい人材がいるかどうかが重要です。
リスティング広告の運用経験者が在籍しておらず、知識も十分でない場合やリソースを割くことができない場合は代行の依頼を検討するべきです。
リスティング広告は検索結果のキーワードと結びつき表示される、シンプルな構造のウェブ広告ですが、広告の効果を十分に発揮させて目標を達成するためにはアカウント構成や入稿には充分な知識が必要です。
またリスティング広告を運用するための、社内リソースを割ける人員がいるかどうかも重要です。
自社運用だと即時に広告を分析、改善が可能であるというメリットがありますが、そもそも知識が無く、社内リソースを割ける人員がいなければ、充分に分析と改善案を考えることができません。
全てを広告代理店に依頼するのでは無く、いずれ自社運用するための知識を備えたい場合は、広告代理店へインハウス(自社運用)支援を依頼する方法もあります。
代行を依頼すべき場合の判断基準
社内でリスティング広告に詳しい人材を確保できない、もしくは社内リソースが逼迫している場合は代行に依頼すべきだと判断します。
リスティング広告は誰でも打ち出すことが可能ですが、プロの目がなければ運用が難しいウェブ広告でもあります。
委託する費用を削減できたとしても、キーワードなどにかける金額を適切に判断できないと、余計にコストがかかってしまう場合もあります。
リスティング広告を運用するにあたって些細なことでも不安がある場合は、代行会社へ相談することをおすすめします。
運用代行会社にリスティング広告を委託するメリット
リスティング広告を運用代行会社に委託することで、その分費用がかかってしまうことに対して、躊躇してしまうかもしれません。
しかし運用代行会社へリスティング広告を委託することで、得られるメリットは費用対効果を考えても充分にあります。
ここでは運用代行会社にリスティング広告を委託することで得られるメリットについて詳しくご紹介いたします。
社内リソースの確保ができる
リスティング広告を自社だけで運用する場合、配信前、配信後の分析に時間や人材コストなどの社内リソースが膨大にかかります。
しかし運用代行会社にリスティング広告を委託することで、リスティング広告に関連する一連の作業、情報収集、分析改善を全て任せられるため、社内リソースを割く必要はありません。
繁忙期の合間でも運用代行会社が広告の配信、管理を担ってくれます。
また運用代行会社へ任せることで、リスティング広告の配信後に重要な改善案の分析へと、重点的にリソースを確保することができます。
知見がなくても委託先で対応してもらえる
前述のとおりリスティング広告は充分な知識の備えがないと、配信もその後の管理も非常に難しいウェブ広告となっています。
しかし広告代理店にリスティング広告を委託する場合は、知見がなくても対応してもらえます。
リスティング広告の専門的な知識がなくても、広告にかけられる費用はどの程度か、またどのくらいの期間をかけて、利益を出したいのかなどおおまかな目標を伝えることで、現実的なコストやKPIのプランを広告代理店から提示してくれます。
打ち合わせを行う際にリスティング広告がどのようなものか、といった程度の知識があれば話を進めやすくはなるかもしれませんが、時間をかけて勉強する必要はありません。
経験豊富なプロから、リスティング広告の仕組みやかかる費用、配信後はどこを確認すればいいのかなど、分かりやすく説明を受けることができます。
最新情報が得やすいため、最適な運用改善ができる
リスティング広告を運用する上で、検索されやすいキーワードなどは変動するため、広告の効果を高めるには、常に最新情報を抑えておくことが重要です。
広告代理店には常にリスティング広告をリサーチし続けているプロが揃っているため、最新情報を得やすくなります。
特にGoogleやYahoo!などの検索エンジンから認定されている代理店の場合、媒体側から優先的に最新の情報を入手しています。
広告代理店に委託することで、最新情報と照らし合わせて、最適な運用改善を提案してくれることも、大きなメリットのひとつです。
費用・相場について
広告代理店にリスティング広告を委託するか決める上で、一番気にかかるのが費用ではないでしょうか。
委託する会社や、どこからどこまでを任せるかによって費用にも差が出ますが、一般的には広告費の20パーセントがリスティング広告の手数料の相場だと言われています。
ただし元々の広告費にかける予算が低い場合は、率の設定が変わることもあるので、予算を提示の上確認するようにしましょう。
広告代理店選びの準備とポイント
委託を決めた際、どの広告代理店を選ぶかが最も重要です。
ここでは広告代理店選びの準備とポイントをご紹介します。
自社の課題を整理と役割分担を明確化
自社でどこまで行うことが可能か、どこからどこまでを委託するかを明確にすることで、費用も変わります。
あらかじめ目標を立てておき、課題を明確にすることで、自社と広告代理店との分担を決めましょう。
分担を決めておくことで、作業の重複や作業漏れを防ぐこともできます。
一般的にはリスティング広告の提案資料作成を自社で行い、アカウント開設や入稿、入札、配信後の分析、改善案の提案を運用代行会社へ依頼することが一般的です。
運用手数料、初期費用などの費用を確認
前述したとおり、一般的には広告費の20パーセントがリスティング広告の手数料の相場だと言われています。
しかし元々の広告費にかける予算が少ない場合や、運用代行会社によっては、固定費のケースもあります。
他社との比較の上、見込める費用対効果の納得できる広告代理店を選ぶようにしましょう。
LPやバナー制作の対応
広告代理店へ委託することで、リスティング広告を運用する上で重要な広告をクリックした際に遷移するLP（ランディグページ）や、ディスプレイ広告やSNS広告で使用するバナー素材の制作依頼も可能です。
ページやバナーのデザインは特にプロの目と知識が必要な作業になります。
広告代理店を選ぶ際、デザインのクオリティや実績、費用を、ひとつの目安にすることをおすすめします。
契約期間について
費用に加えて契約期間を確認することも重要です。
解約したいと思い立っても、最低契約期間を設けられている場合はすぐに解約ができないこともあります。
広告代理店へ委託する際、契約期間に問題がないか、必ず事前に確認するようにしましょう。
まとめ
リスティング広告は設定や分析、改善など行わなければならないことが多く、自社運用だけではどうしても躓いてしまいがちです。
社内リソースを確保し、費用対効果を考えるのであれば、まずはリスティング広告の代行を検討してみましょう。
デジタルチェンジへ委託を考えているお客様へ、最適なリスティング広告の運用代行や運用のアドバイスをご提案させていただいております。ぜひご相談くださいませ。